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51FmXyey0GL._SS500_.jpg予定変更。エヴァン・パーカーは田中さんの新書まとめてって時に書くことにする。今んところ、たった二人の読者に向かって書いておる訳だけど、二人とも全然ジャズに興味ないのが悲しい。
その代わり、昨日の流れの続きで、ミュージック・マガジン誌2007年度ナンバー1JAZZアルバム、デイヴィッド・トーンの「プレゼンス」というアルバムを。当時夢中になって聴いた、ような気がする。5年振りぐらいだと思うが、これまた不思議にさっばりもって分らん。しかし、このアルバムに関していえば、これでいいのだ。
もともとジャズは混沌とした音楽ではあったと思うんだけど、現代に届けられた「Prezens」はまさに混沌の極み、いろんな音楽の要素が詰め込まれてる。でも、その一つ一つを解きあかすことは「混沌七竅に死す」ではないが、音楽を殺してしまうような気がする。これはこの混沌を楽しむべきであるのだ。といって、決して一つ一つ分析して解きあかすことができないから言っている訳ではない。音楽とは、ジャズとは本来そういうものであるのである。理解したくて一つ一つ分解していくが、それが本質に繋がっていくとは限らない。

もはや分析とか解説とかそういうものは不要なのである。聴いて楽しむ。これしかおません。どこかマイルス・デイビスの難解アルバム「サイレントウェイ」を思い出させる加工具合だったりもするが、あれがジャズならこれもジャズ。音の肌触りは全くもって違うが、要求される緊張感は同じだ。

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