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10141.jpg  1997年度ミュージック・マガジン誌選定第一位はビリー・ハーパー。お名前は存じ上げておりましたが、実際に音を聴くのは初めて。ミュージック・マガジン誌の選定といえば、もう最先端ゴリゴリの音か、安らぐ歌ものか、ホッとするビックバンドか、というイメージであったのですが。
 思いっきり正統なジャズの継承、という感じでした。解説を読むと、いきなりコルトレーンの話題から始まっていて、コルトレーンの遺志を継ぐ、なんて書いて有ります。なるほど、もろコルトレーンな所があったりしてにやにやする場所は確かに有りますが、勿論それだけではありません。
 コルトレーン好きなんです。ああ、良かったね〜。という牧歌的な時代ではとっくになくなっているのですが、丁度10年前の本作も、決してそこにとどまらず、ジャズっちゅうのはこうやと。ビリー・ハーパーさんの強烈なメッセージを存分に浴びることができます。
 個人的にはフリージャズこそジャズの正当進化であると思いますが、また時代の前衛とは少し違うとは思ってます。そすると、ここの音にこそ、まさにジャズの正当進化、精神の継承、といったものを強く感じるのでありました。
 なんてエラソーなんや。f(^^;)

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