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0710243.jpg  ミュージック・マガジン誌1985年度中村とうよう氏ベスト10アルバム。85年1月号、3月号にて同氏10点満点の採点。もう絶賛していたアルバムでした。
 激賞ともいえる絶賛ぶりで、学生時代もすぐに買い求め、めちゃめちゃ聞きまくっていましたね。だからまず今回聞いて思ったのは、懐かしい〜っと。スティーヴ・コールマンの時と似たような感じですか。
 で、最初はライヴから始まるんだけど、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ以上に、画像が欲しくなってしまいましたですよ。当時はそんなこと全く思いもしなかったのに、想像力の衰退が激しくなっているのでしょう。悲しい。観客席から笑い声が聞こえて一体感を感じるごとに疎外感が。悲しい。
 一応邦題は、そのまんまなんだけど「歌うのなんて好きじゃない」。好きじゃない、といいながら歌ってるんだよね。そうしたアイロニー的なユーモア感覚はアルバムを通してずーっとある。
 レコードでのB面、CDだと単なる後半部分はスタジオ録音で、ライブとは2年ほど録音時期が違うらしいんだが、それは全く感じない。表面の肌触りは異なるけど、きちんと同じテンション同じ目線同じ感覚で貫かれてて、違和感なく楽しめる。
 それにしてもホントに聴きやすいんだよね。コード分解がどうとか、モードとか、フリーとか、小難しいことを考えなくても、ユーモアたっぷりのメロディーや展開に、にやにやしながら、アドリブをゆったりと楽しめる。
 昨日の戦死者たちのバラッドも編曲はこのカーラ・ブレイがほとんど手がけたらしいんだけど、全くもって素晴らしい。あと、チューバの音がいいね。柔らかくて。ブラスバンドって感じが強くして、それも懐かしく感じる要因かな。

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