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20071003.jpg  ミュージック・マガジン誌選定、2000年度ジャズ部門1位です。ニルス・ペッター・モルヴェルの「ソリッド・エーテル」。うーん。気持ちいい。こりゃ凄いわ。ミュージック・マガジン誌選定ものでは、なんか久々というか、初めてトランペット聴いたのもちょっと嬉しい。パーソネル見ると、ほとんどの曲でツインドラムだし、もうどこがジャズやねん、という、マガジンベストものいつもの疑問が浮かぶが、盲目的なジャズファンとしては、こうしたとてつもなく素晴らしい音楽はジャズである、あって欲しいと、至極勝手に思い込みたいところ。オリックスはイチローを仕方なく手放したけど、ジャズはモルヴェル手放したらアカンで。なんのこっちゃい。
 疾走する中、トランペットは聴かせるし、間に入るボーカルも素晴らしい。そしてCDの最後にぽつっと短いボーカル曲が入るんよね。泣くんよね。思わずもう一回聴きたくなるんよね。1曲目の最初、トランペットが啜り泣くんよね。こんなに情感豊かなトランペットってマイルス思い出す。しかも、それに全く頼っていなくて、トータルな音楽表現に向かってるというか、そこにこそまたもやマイルスを思い出したりする。特に大好きなエレクトリック・マイルス。アガルタ、パンゲアといった、もうマイルスでなければ表現できない到達点と同じようなものを、ここにも感じるな。これは2000年のベストなんだけど、これからちょい調べてこの人のCD聴かないとあかんやん。
 大学の時、古典派に対して、たとえ彼らが理解出来なかったとしても、カサンドラ・ウィルソンやウルマー、スティーヴ・コールマンらに夢中になって楽しんだ。今、なんか、ようやく現在進行形として、そうした楽しみを実感してる気がする。こうしたスンバラシイ音楽を紹介してくれたことに、感謝するよ、ミュージック・マガジン。
 おまけ要素だけど、50分程度で聴きやすいこともあって、もう永遠に廻してるって感じするな。止まらん。最近のものは、必ず60分超えてたし、70分以上というのも少なくない。CDで聴く、という行為を考えた時は、やはり60分以内がいいんじゃないか、と思ったりもするね。そりゃライヴだと2時間以上集中できるけどね。

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