一音一義 that /not/tyshawn sorey/Firehouse Records

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thatnot.jpgコルトレーンの例を持ち出すまでもなく、JAZZというやつは音で埋めつくす。コルトレーンは例外的にオソロシイとしても、音の羅列の争いである。
しかしながら、tyshawn sorey、この御方、そういったものとは全く逆方向に球を蹴る。4曲目に「Permutations For Solo Piano」という40分を越えるピアノソロがある。なんでドラマーのリーダーアルバムにピアノソロが40分もあるのかと思ってジャケット見たら、この人ピアノも弾くんだな。いや、そんなことを言いたいのではない。このピアノソロ、おそらくJAZZ史上、最も音の少ないピアノソロ40分であろう。
正直なところ、はっきり申し上げて、この程度自分でもデキる。と思わせるほどのシンプルさである。しか~しながら、この恐るべき緊張感を持って40分続けられる人はやはりタダモノではない。やっぱりtyshawn soreyが弾いてるんやろかしら。でもこのサイトを見たらCorey Smythe: piano (CD1#2-6, CD2#2, CD2#4-7)となってるのよね。別に誰が弾いてようが傑作にはもちろん変わりないんだけど、他のCD、曲も聴きたくなるからさあ。すでにtyshawn soreyの入手可能なものは総て購入してたりするんだけど、このピアノの人はリーダーアルバム、ないみたいなんだよね。

話戻して。このピアノソロが分かりやすく、というか書きやすくて書いてるけど、他の曲もまさにそう。一球入魂ならぬ、一音入魂。一音一義というのは、そもそも50音の一音一音が意味がある、という説らしいけど、このアルバムを聞いてると、まさにその一音一音に意味を見いだし届けだそうとしてるようだ。きっとこの調子でコルトレーンを聞くと死んでしまうであろう。というか、そもそもこのCD、2枚組なのである。2時間以上あるのである。この調子で一気に通して聞くのは、もう我が輩の体力では命に関わってくるのである。コルトレーンを想像している場合ではないのである。命がキケンだ。2008年度ミュージック・マガジンベスト1のJAZZアルバムでした。

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このページは、吉岡孝が2012年6月12日 05:48に書いたブログ記事です。

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